皆さんは、ランタンを選ぶ時、何を基準で選ぶでしょうか?
見た目の可愛さ?
手入れの簡単さ?
一番はやはりランタンですから、明るさを基準に選ばれる方が多いかと思います。
そんなランタンの表記に、ちょっとした問題があります。
例えばこれ、
1000ルーメン
660lux(ルクス)
320キャンドルパワー
240W相当
単位が違う!!!!!
選ぶ基準として、ランタンの能力を比べたいのに、なんだこの単位の量は!
ということで、様々なランタンに使用される単位をまとめてみました!
その名の通り、キャンドルパワー(CP)
キャンドルパワーこちらは単位としては少し古く、名前もそのまんまです。
ろうそく(キャンドル)1本分の光が1キャンドルパワーです。
ガソリンランタンの表記などがこれに該当します。
例をあげると、コールマンの2500ノーススターLPガスランタンも
320キャンドルパワーという単位が使用されています。
キャンドルパワーとほぼ同じ、カンデラ(cd)
1カンデラはキャンドルパワーと同じく、ろうそく1本分の光の強さの単位です。
1カンデラ≒1キャンドルパワーで厳密に言えば数値が若干違うようですが、
誤差の範囲のため、同じものと考えて良いようです。
車の検査基準や昔ながらの懐中電灯などには使用されている単位のようです。
照らした先の明るさの単位=ルクス(lux)
ルクスはてらした先の明るさの単位です。
ということはランタン自体が同じでも、照らされているものの距離によってこのルクスという単位は変わってきてしまいます。
例えば、1本のろうそく(1カンデラ)が灯す1m先の壁の明るさは1ルクスです。
式としては
「カンデラ=距離の二乗×ルクス」
となります。
つまり1カンデラで30cm先をてらした場合、
1=X(0.3×0.3)
X=1/(0.3×0.3)
X≒11,1
1m先を照らしたろうそくと同じものでも
30cm先では大体11.1ルクスになってしまいます。
今おそらく一番光量が大きいランタンであろう
ペトロマックスの圧力式灯油ランタン HK500
その名の通り500キャンドルパワーあるそうです。
つまり、500カンデラということ。
500カンデラで1m先の場所を照らすと、
500ルクスにもなります。
ちなみに街灯のある道路が大体50〜100ルクスぐらい
一般的には食事をする際に必要なのは300ルクス
読書や勉強するなどの場合は500ルクス以上必要だと言われています。
つまり、1m先にHK500を1つ置いておけば、真夜中であろうが、本が読めるみたいです。
LED照明の単位としてよく使われるルーメン(lm)
ルーメンはここ最近では一番よく見る単位かもしれません。
というのも、LED照明にはこの単位が使用されていることが多いからです。
大体六畳用の部屋のLED照明で3000〜3500ルーメンほどが主流です。
キャンプでは1000ルーメンというのがメインランタンとして使いやすいかどうかの基準だったりします。
最大1000ルーメンの大光量と言えばジェントスのLEDランタン
ではそもそも、ルーメンというのはなんなのでしょうか。
ルーメンは日本語にすると全光束というそうで、光っているものそのものの明るさをどの角度からのものも足した数値だそうです。
カンデラからルーメンに変換する計算式はあるのですが、とってもややこしいので
ルーメンとルクスの関係性を。
1lux = 1lm/面積
なので、例えば、10m四方のサイトを1000ルーメンで照らした場合、
x=1000/10
x=100
となり、100ルクスでおおよそサイト全体が照らされていることになります。
ちなみに7m四方だと
x=1000/7
x≒143
となり、大体143ルクスでおおよそサイト全体が照らされることになります。
先ほど言った通り、食事しようと思うと300ルクスは欲しいみたいです。
つまり、メインランタン1つだけで10m四方で均一に皆が食事できるようにしようと思うと、
300=y/10
y=3000
3000ルーメン必要となってしまいました。
そのため、テーブルランタンも用意する必要があるというわけです。
一番抽象的かつ案外分かりやすいW相当
W相当は、白熱電球にするとこれぐらいの明るさですよーというなんとも抽象的な単位です。
例えば、60W相当と書いてあれば、
白熱電球60W相当の明るさ。
ということです。
家庭用電球にLEDが普及するにつれ、
電気代が安くなるなら使ってみようとお店に行ってみたはいいものの、
白熱電球では大きさやらW数やらで判別できたけど、消費電力少ないし、形も小さくて
もともと使ってた白熱電球と同じぐらいの明るさのものってどれなの!?
と家電量販店で固まってしまう方のための単位です。
ランタンにも、おまけの表記として書かれている場合があります。
ちなみに、100Wの白熱電球で約120カンデラ
40Wでは約40カンデラ程度のようです。
案外このW相当という文字、
ガソリンランタンやガスランタン、LEDランタンにも書かれている場合があり、
直感的に判断しやすいものでもあります。
まとめ
いかがでしたか?
色々な単位がありますが、
現在では様々な商品でルーメンを併用表記してくれるようになったため、
比較的判断しやすくなりました。
またコールマンのガスランタンなどでは、
複数の単位をウェブサイトにて公表してくれているので、
参考にしやすいと思います。
ランタンを選ぶ基準として、単位を意識して選んでみてはいかがでしょうか。
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